2023年8月9日現在、非常に強い台風6号KHANUN(カーヌン)が発生しており、九州や四国、中国地方の一部に警報も出るなど注意が必要な状況が続いています。
のろのろ台風のため、長い時間影響が出そうです。
そしてもう一つ発生した台風7号(ラン)については、連休明けに関東に接近するのではないかという予報も出ており注意が必要です。
ちなみにですが台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられているようです。
さて、気になるのは今後の台風のこと・・・。
今年は猛暑。大きな太平洋高気圧に日本列島は覆われていて、夏の台風は日本に直撃せず、大陸の方へ進むことが多いので、太平洋高気圧のおかげでもありますが、猛暑はその太平洋高気圧の影響でもあります。
そして、今年は梅雨時期からあちらこちらで線状降水帯の被害が出ており、今年さらなる大きな被害が出ないことを祈るばかりです。
そこで今回は台風8号2023のたまごについて、
- 台風8号2023のたまごの米軍・ヨーロッパ・気象庁の最新進路予想図
- 台風8号2023の九州/西日本/関東への影響
- 台風の線状降水帯への影響
- 台風8号2023の名称
などの項目でご紹介していきたいと思います!
台風8号2023のたまごの米軍・ヨーロッパ・気象庁の最新進路予想図
まずは、米軍の現在の台風情報です。現在確認できるのは台風7号、そして新たに発生した台風8号です。
米軍最新進路予想図
合同台風警報センターホームページより抜粋
7号についても、LAN(ラン)という表示が出ています。
このままのコースならば、関東に直撃するのではないかという注意が必要な情報も出ています。
そして、新たに発生した台風8号(ドーラ)については、まだ小さく、かなり日本からは離れた会場にありますので、日本に接近する可能性は今のところ低そうです。
台風7号の最新進路予想図やいつ関東に来るのかなどについてはこちらもチェック!
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台風7号2023は関東にいつ来る?最新進路予想図と新幹線/飛行機など交通機関の影響についても調査!
そしてこちらは7号、8号の最新進路予想図です。
7号についてはこのままだと東海地方直撃、琵琶湖を通過するコース。
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そしてこちらは8号。
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合同台風警報センターホームページより抜粋
ヨーロッパ予報センターWindyの最新進路予想図
こちらは、ヨーロッパの予報センターのWindy。
(引用元 Windy)
台風は左回転の風の渦で表されます。
現在九州付近で大きく渦を巻いているのが台風6号。
時間軸をずらしていくと、12日辺りから7号の渦が大きくなり、東海直撃、関東にも影響がありそうです。
Windyによると東海地方を直撃コースなんどえ、関東直撃は回避??という様子にも見えますが、かなり勢力が大きいので、台風から少し離れていても暴風雨には注意が必要です。
さらに、東日本は、台風の東側(右側)に入るために、大きく風の影響を受ける可能性が高いです。
現在のところ72時間以内に小笠原諸島以外で暴風域に入る可能性はかなり低いですが、まだまだ注意が必要です。
気象庁の最新進路予想図
そしてこちらが気象庁の台風6号の進路予想。
気象庁の公式サイトより抜粋
現在のところ7号が東海地方直撃コースを進んでおり、琵琶湖を通過しそうです。
そして、台風の東側に入っている関東地方への影響も気になるところ・・・。
もしも上陸あるいは、急接近した場合の本州への影響。
次で見ていきましょう!
台風8号2023の九州/西日本/関東への影響は?
台風7号も台風6号と同様のろのろ台風、停滞する台風の予想が出ていますので、暴風・高波などの影響は長く出そうです。
そして三連休明けから週半ばにかけての7号の本州への影響についても注視する必要がありそうです。
8号についても発生していますが、日本よりかなり離れた海上で発生しているので、このまま日本に接近、上陸という可能性は低そうです。
例年通りならば、沖縄、先島諸島、九州への影響が最も大きく、本州へ上陸する頃には勢力は弱まってくることが多いのですが、最近の台風は非常にトリッキーな動きをすることもあり、去ったと思った台風がブーメランのように進路を変えて戻って来るという台風も発生しているような状況(2022年の8月に発生した台風11号)。
さらには、東日本の海上付近で発生して、そのまま近づいた上に、通常あまり影響が出ない東北地方に接近するという現象も起きています。
ですので、「例年通りならば」という常識が通じなくなってきているのが昨今の状況とも言えますね。
さて、次はここ数年甚大な被害が起きている「線状降水帯」についても見てみることにしましょう。
台風の線状降水帯への影響
台風6号についても、沖縄で線状降水帯が発生したというニュースがありました。
今後は鹿児島県内でも発生するかもしれないという恐れもあり、まだまだ注意が必要ですね。
そもそも線状降水帯とは、次々と発生した積乱雲が風に流されて線状に連なり、同じ地域に大量の雨を降らせる帯状の雲のことです。
数時間にわたり停滞するため、土砂災害や洪水などの災害リスクが急激に高まります。
長さは50~300キロ程度、幅20~50キロ程度。
発生には海上から流れ込む水蒸気の量などが関係しているとされています。
2015年の茨城県常総市での豪雨、2018年の西日本豪雨や、2020年に九州などで大きな被害をもたらした豪雨でも確認されています。
- 2つの台風が影響し合う(離れていても)
- 2つの湿った空気がぶつかって、南北に帯状の雲域、線状の降水帯が形成される→線状降水帯
- 南北の帯状の雲域、線状の降水帯と大きな川の流域が重なると川の氾濫の危険性大
- 上空の偏西風が蛇行すると帯状の雲域、線状の降水帯が長時間そこにとどまってしまう
- 山にぶつかった湿った空気は、さらに上昇気流を強め、雨雲を活発化させる
と、どんどん台風による悪循環が起きると、豪雨が長時間続き、川の氾濫、土砂災害、家屋の浸水などなどさまざまな被害がもたらされてしまうわけです。
2022年6月からは線状降水帯予報も出ていますが、「大雨=線状降水帯」だけではないということも頭に入れておかなくてはいけません。
7月に秋田で発生した大雨被害はまさに線状降水帯ではなく、長時間にわたって雨が降り続いたことによる被害でした。
もともと東北地方は雨には強くない地域でもあり、今回の大雨に驚いた方も多いと思います。
そして6月には関東でも大雨が続いたことがあり、私の住む地域もアンダーパスの通行止めなど、普段見たことも無いような川の水の量に驚きました。
つまり、線状降水帯もどこでいつ発生するかわからないですし、いつどこで大雨が長時間降り続くかは予想が難しいということですね。
線状降水帯予報だけにとらわれず、気象庁から大雨の注意報が出たら、細心の注意を払うこと、ニュースをこまめにチェックすることにしましょう。
そして、段々と台風の号数が増えていくごとに夏から秋へと移り変わっていきますので、太平洋高気圧の力が弱まると、日本に上陸する可能性も高まり、本州への影響というのも大きくなっていく可能性が高まります。
ところで、最初に少しご紹介しましたが、台風6号の名称は「カーヌン」。
そして7号は「ラン」
8号の名称に関しても少し見てみましょう。
台風8号2023の名称
最も一般的な命名システムは世界気象機関(WMO)が提供しているものです。
WMOによる命名システムでは、各地域の気象機関が順番に台風の名前を決められています。
6号はタイの提供した名称「カーヌン」(果物の名称のようです)。
さらに7号が発生するとアメリカの提供した名称「ラン(嵐)」、8号は「ドーラ」と発表されています。
まとめ
さてここまで、台風8号2023の最新の進路予想図や、本州への影響はあるのか、線状降水帯への影響などについてご紹介していきました。
現在発生している台風7号の影響は、のろのろで停滞する期間も長そうです。
そして、西日本や東海、さらには関東地方への影響も気になるところ。
例年通りならば8月半ばにかけて大きな台風が本州に接近という状況ですが、今年はこの猛暑です。
世界的に見ても猛暑なので海水温も上昇しているでしょうし、台風の発生速度が早まり、次々と発生するかもしれません。
現に短期間の間に、6号・7号・8号と続けざまに発生。
お盆で帰省やレジャーで出かける方も多いと思いますが、台風情報はこまめにチェックした方が良さそうですね。
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