私がゴルフを始めたのは、2014年。
始める前は、ゴルフの知識もほぼナシ。
ルールも知らないし、ボールやクラブにも触ったことすらありませんでした。
当然、プロの名前もテレビでニュースになるような、宮里藍さんや、横峯さくらさん、上田桃子さんくらいしか知りませんでした。
そんな私がいまや、夫を超えるゴルフの知識を身につけ、傘を持つとうっかり素振りをしそうになるくらい、ゴルフ大好き人間になってしまいました。
今回は、
- 経験ゼロから、どのようにゴルフ沼にハマったのか
- どのようにしてスコア100を切れたのか
について、紹介したいと思います。
ゴルフとの出会い
私がゴルフと出会ったのは、2009年。
まだ夫と結婚する前に、デートで連れて行ってもらったのがきっかけでした。
正直あまり乗り気ではなくて、「せっかく彼が教えてくれるって言うなら行ってみようかな」くらいの気持ちだったと思います。
練習場でレンタルしたクラブで、打ってみましたが・・・・全く当たりません(笑)
そもそもが、クラブの握り方もよくわからないし、意外と持ってみると重い!
当然スイングなんてできるはずもなく、無理矢理振り回してみたという感じでした。
上から振り下ろしてきて、この小さいボールに当てる??
え?無理無理・・・。
だって、おじさんのスポーツなんだし、「そんな難しいわけないじゃん」と思っていた私ですが(だいぶ失礼ですよね)、お恥ずかしい話ですが、いくら打っても、動かずにただ置いてあるだけの小さいボールにかすりもしなかったのです。
「余裕で当たるでしょ」なんて思っていた私の初めての打ちっぱなしは散々な結果でした。
ですが、元来負けず嫌いな性格のため、当たらなかったのが悔しくて、その後も何度か連れて行ってもらい、少しずつ当たるようになってきました。
結婚する前の、私のゴルフ経験はこんな感じでした。
ゴルフトーナメント観戦
結婚してから、夫は毎週のように週末は女子プロゴルフ中継をみていました。
我が家のテレビはリビングにある一台のみ。
夫が見ていると必然的にそれしか見ることができなくなります。
結局、仕方無しに一緒にみることに・・・。
はじめは、ルールもわからないし、おもしろさもわかっていなかったので、見ながらほぼ寝ていました(笑)
ゴルフをやるならまだしも、見ているだけで何が楽しいのか、何がおもしろいのかさっぱり理解できませんでした。
ところが、人間というのは不思議なもので、毎週毎週見ていると、そのうち少しずつテレビに映る選手の名前を覚えてくるし、よくわからないなりに、なんとなく興味を持つようになったのです。
それを見ていた夫が、実際に選手やプレーを近くで見たら、さらに興味を持つのではないかと、私をトーナメントの観戦に連れて行ったのです。
初めて観戦したのは、サロンパスカップでした。
いきなりのメジャー大会。
外国人選手も多く参加していて、宮里藍さんのアメリカからの凱旋試合ということとGW中ということもあり、ものすごいギャラリーでした。
暑いし、ゴルフ場は広いので歩きまわって疲れるし、そもそもそこまで興味のない私は、途中疲れて芝生の上に座り込んで寝たりしていました。
ですが、驚いて興奮したこともたくさんありました。
他のプロスポーツと違って、ゴルフ場の中を歩いていると、すぐ脇を選手が普通に通るということ、そして、ギャラリーと選手との距離がものすごく近いということに、衝撃を受けました。
手を伸ばせばすぐに選手に触れそうな距離に、ロープが張ってあるだけ。
キャディさんと選手が何を話しているのか、選手同士が何を話しているのかが、すぐ近くで聞こえるのです。
他のプロスポーツは応援席との距離は離れていますし、選手が近くを通ったら大混乱です。
でも、そこは紳士淑女のスポーツ。
皆さん、きちんとルールを守って観戦されていました。
そして、一番興奮したのは、ティーショットのときに、選手がアドレスをとった瞬間でした。
まさに静寂が訪れ、ピンと空気が張り詰める感覚を味わったのです。
その後、選手がボールを打つ音だけが響き渡り、一気に緊張が解けて歓声が上がる。
その時初めて「あぁ、だから皆観に行くんだなぁ。」と気づきました。
加えて、おじさんのスポーツだなんてとんでもない、女子プロにはキレイな選手も可愛い選手も、スタイル抜群の選手もたくさんいて、皆かわいいウェアをおしゃれに着こなし、キラキラしていました。
そんなわけで、少しゴルフに対するイメージが変わり、徐々に徐々に、そろりそろりと沼にハマり始めたのです(笑)
ゴルフを始める
テレビで見たり、実際に観戦するだけでなく、私が実際にゴルフを始めたのは、2014年。
折しも、不妊治療を始めた頃でした。
お互いの共通の趣味もなく、休みの日には少し体を動かしたり、どこかに出かけたりはしていましたが、これをしようというようなことは特にありませんでした。
不妊治療も思うように進まず、落ち込むことも多く、夫に当たったり、喧嘩をすることも多くなっていました。
体を定期的に動かすことで、もしかしたら不妊治療にも効果があるかもしれないし、何より気分転換が必要だと考えた夫から、「一緒にゴルフをやってみない?」と誘われました。
誘われたときは、別にテレビで見てるだけでいいし、お金もかかるし、そこまで乗り気ではありませんでした。
だけど、なんとか自分と同じ趣味を持ってほしい(夫はゴルフ以外の趣味があまりないので)という思いと、不妊治療のことばかり考えている私の興味を別なところに持っていきたいという思いで、必死に私を説得していました。
そして、「じゃあ、始めるんだったら、好きなかわいいウェアを買ってあげる」と人参をぶら下げられて、始めることになりました(笑)
「その代わり、自分で買わなきゃ絶対途中でやめるし、まじめにやらなくなるから、クラブセットは自分で買うこと!」と言われ、しぶしぶ初心者セットをネットで購入しました。
いよいよあとに引けなくなり、本格的にゴルフを始めることになったのです。
地獄のショートコース特訓
始めたばかりの頃は、夫から教わっていました。
ですが、「我流だと俺みたいに変なクセがついて、うまく打てなくなったときに何がダメなのかわからなくなるから、うまくなりたいなら、きちんとプロに教わったほうがいい」と言われました。
私自身も、どうせやるならうまくなりたいと思ったので、近くのゴルフ練習場で短期のスクールに入校しました。
期間は4ヶ月ほど。
平日夜間の少人数レッスンで、プロが順番に打席をまわって指導をしてくれるという内容でした。
クラブの握り方、アドレスのとり方、スイングの仕方等々、基礎からしっかり教わりました。
並行して、少しずつ使えるクラブの番手が増えてきたタイミングで、自宅からあまり遠くないショートコースでの、夫による地獄の特訓が始まったのです・・・。
何が地獄かというと・・・。
- 休みの日なのに、朝めちゃめちゃ早くに起こされる(冬だと外は真っ暗)。
- ショートコースで、そこまでメンテが行き届いていないため、ティーインググラウンドがきれいじゃない(冬場はカチカチに凍ってたりする)。
- 手引きカートを押して、何度もコースをまわるために疲れる。
- 風が強かろうが、小雨が降っていようが、連れて行かれる。
- うまくできなくて、イライラしてくると夫と喧嘩になる。
こんな感じです(笑)
もはや、ゴルフ部の強化合宿みないな状況・・・。
自分でやりたい、頑張ると言ったものの、あまりのスパルタっぷりに、夫に抗議して喧嘩になることもしょっちゅうでした(笑)
そんな地獄の特訓に耐えながら、いよいよきちんとしたゴルフ場にコースデビューすることになりました。
コースデビュー
初めてのコースデビューは、夫が練習場のレッスンプロから、いろいろ情報をもらって予約してくれました。
「奥さんを初めて連れて行くなら、ご飯が美味しくて、キレイなところ。これに付きますよ。ゴルフを嫌いになられたら、二度と一緒に行ってくれなくなりますからね(笑)」
と言われたそうです。
プロの言う通り、連れて行ってもらったゴルフ場は、キレイで、何より休憩中に食べたご飯がとても美味しかったです。
その日は、やや霧雨が降る、秋の終わりの肌寒い日でした。
ガチガチに緊張しながら、スタートの順番を待っていると、ゴルフ場のハウスキャディさんたちが
「楽しめばいいのよー。いざとなったら、クラブ持って走っちゃえば大丈夫だから!」
と笑顔で応援してくれました。
その時練習していて、私が使えたクラブは、ドライバー、6番ユーティリティ、9番アイアン、サンドウェッジ、パターのみでした。
今考えると、それしか使えないのに、よくラウンドしたなと思いますが、とにかく必死でした。
コースは決して易しいコースではなく、距離は長いし、アップダウンも結構あり、アンジュレーションも結構きつく、グリーンはものすごく大きな1グリーンでした。
事前に打数をカウントするために、カウンターも買って着けていましたが、途中からそんなこともできなくなり、とにかく前に進むのに必死でした。
楽しむなどとは、程遠く、初めて変な汗をいっぱいかきながらのラウンドは恐らく180近く叩いたのではないかと思います。
でも、そんなひどい結果でしたが、楽しかったです。
小雨も降ってたし、寒かったのですが、「自分自身のプレーは自分自身でマネジメントする」というゴルフの醍醐味を、ほんのすこーしだけ理解できて、もっとうまくなりたいという欲求がふつふつと湧いてきました。
こうやって、沼にまた一歩ハマって行ったのです。
考えてみれば、夫としてはしめしめ・・・だったと思います、うまく自分の趣味に巻き込むことができて(笑)
ゴルフが週末のルーティンに
使えるクラブも増えて、少しずつ上達してくると、段々楽しくなってきました。
週末は、ショートコースや練習場でひたすら練習。
平日に休みが取れたときは、ラウンドに行く。
季節に関係なく、あちこち出かけて行きました。
現実逃避をしたかったのもあったとは思いますが、とても贅沢な時間だったと思います。
もちろん、普段はできるだけ安くプレーできるところを探して、行っていましたが、結婚記念日や、誕生日などのイベントのときには、少し贅沢をして、ちょっと良いゴルフ場に行ったりもしました。
年間通して出かけていたので、ゴルフウェアもあっという間に増え、ゴルフショップにクラブを試打しに行ったり、クラブにも少しこだわったりするようになりました。
テレビの中継を見ながら、はじめは何がおもしろいのか全くわからなかったのに、気づけば夫と録画をして見るのが日課になり、プロの凄さが段々わかるようにもなっていきました。
そのうち、プロに関する知識はあっという間に夫を越えて、後ろ姿だけで誰かわかるくらいに。
もはやオタクのレベル・・・。
こうして、さらに深い沼へとハマっていきました・・・(笑)
ついに100を切る
ゴルフを始めてから、約1年半後。
感覚が掴めてきて、時々自分でもびっくりするくらいのナイスショットも出るようになり、飛距離も伸び、パーやバーディも出るようになっていきました。
110~130くらいを行ったり来たりで、100を切ることができませんでしたが、大晦日に割と平坦な林間コースをラウンドしたときに、まさかの奇跡は起こりました。
ついに100を切ったのです!!
スコアを集計して、100を切ったときは、鳥肌が立ちました(笑)
まぁ、もちろんまぐれだったので、それから一度も100は切れていませんけどね・・・。
そうして、その後もどんどんゴルフが楽しくなってきて、スコアアップを目指して練習やラウンドを楽しむ週末を数年過ごしていましたが、長年の不妊治療が実り、長男を授かることができました。
妊娠中はトラブル続きでしたが、安定期に入った7ヵ月頃に、パターとウェッジだけを使ってほかは歩いてラウンドしたのが最後です。
育休中に、仲良くなったママ友が偶然ゴルフ女子で、一緒に打ちっぱなしに行ったことはありましたが、息子が生まれてからは一度もラウンドには行けていません。
天気が良い日は、「あーーーー、ゴルフ行きたいっ」と思いますが、なかなか難しいですね。
そろそろ、また練習から始めようかと考えています。
まとめ
今回は、
経験ゼロからスタートした私が、どのようにゴルフ沼にハマっていったのか、そしてスコア100を切るまでについて書いてきました。
昨年は、コロナで中止になるトーナメントも多く、テレビ中継が少なくて週末の楽しみが減ってしまっていたので、今年もどうなるのか、心配です。
シーズン開幕は3月の沖縄、ダイキンオーキッドレディス。
元気な女子プロたちが、懸命にプレーしている姿をまた見ることができるのを楽しみに、そして、私自身もなんとか時間を作って、まずは打ちっぱなしから再開したいなぁと思っています。
できれば、また少しレッスンにも通いたいなぁ・・・。
家事・育児・仕事の中で、時間を作るのは難しいかもしれませんが、今年は私達夫婦にとって結婚10周年の年。
2人で、「久し振りにラウンドしたいね」と話しています。
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